元気!みんなのまち岩見沢 松野さとる

新たな働き方 ~テレワークへの取り組み~

31年続いた平成が終わりを迎え、令和という新たな時代が幕を開けました。私たちの生活に大きな変化はありませんが、これを機に、新たな気持ちで市政運営に取り組んでいきたいと思います。

さて、皆さんはテレワークというものをご存じでしょうか。テレワークとは、パソコンやスマートフォン等の情報通信機器からインターネットを通じて、事業所から任された仕事を自宅や、会社以外の場所で行う勤務形態のことで、昨今、大きな社会課題となっている「働き方改革」を推進するための手法のひとつとして、その可能性に期待が寄せられています。

このテレワークの活用によって、育児や介護、身体的理由等、個人の事情に応じながら、ワークライフバランス(仕事と生活の調和)の実現が可能になります。また、サテライトオフィス(首都圏企業等の事業所)を誘致することによって雇用が創出され、人材の流入や流出抑止への効果も期待できます。

岩見沢市は、総務省による平成30年度「まちごとテレワーク調査事業」の調査対象(全国12都市)に選定され、ICT環境を背景とした様々なテレワーク施策を推進しており、既に100名を超える在宅就業者(個人事業主)が活躍されています。また、平成31年2月1日に開催した「テレワーク推進セミナー」におきましても、商工会議所会員企業や地元金融機関、関心の高い市民の方など多くの皆さんにご参加いただき、徐々にではありますが、テレワークが地域内で浸透してきている状況です。

岩見沢市は早くからテレワークに注目し、ICT環境の整備、テレワークセンターや新産業支援センターの設置等、その土壌づくりに取り組んできました。テレワークには業績の評価や労働時間の把握が難しいといったデメリットもありますが、女性や高齢者、障がい者等の就業機会の拡大、通勤混雑の緩和、企業コスト削減、人口減少の抑止効果等、メリットも多くあります。岩見沢市としましては、今後もさらなるテレワークの普及を目指し、様々な施策を打ち出していくと同時に、旧来の出社型の雇用形態と異なる部分があるため、テレワークへの理解を深める情報の提供や共有にも努めていきたいと思っています。市民の皆様、また、市内企業の皆様におかれましても、ご理解とご協力をお願いいたします。

投稿:2019年5月30日