元気!みんなのまち岩見沢 松野さとる

「誰もが住みたいと思えるまちづくり」
の実現に向けて

時の経つのは早いもので、今年も残すところ1ヶ月を切りました。暖冬傾向で降雪も少ない状況ではありますが、過去の対応などを踏まえ、除排雪につきましては万全の体制で臨むべく準備を整えています。市民の皆さまには、屋根の雪下ろし等、危険を伴う作業においては安全装具を装着し、事故にはくれぐれもご注意いただきたいと思います。昨年に引き続き、市役所で安全装具の無料貸出(詳細は下記リンクからご確認ください)を行っておりますので、そちらも是非ご活用ください。
雪下ろし安全装具の貸出について

さて、7月に本ホームページにて、岩見沢市では人口減少問題が喫緊に解決すべき最重要課題であり、専門の対策チームを立ち上げて対応中であることをお話させていただきましたが、この度、問題解決に向けた「岩見沢市人口ビジョン (案)」及び「岩見沢市総合戦略 (素案)」を取りまとめました。
以下に、問題解決の軸となる2つの基本方針、4つの基本目標とテーマ、10の施策を抜粋しご紹介します。

<基本方針>

  • 1:南空知の中心都市として、地域経済、健康・生活・文化環境の質的向上を図ることによって、岩見沢市で働き、いつまでも暮らしたいというまちづくりを行う
  • 2:岩見沢市で結婚し、子どもを産み、育てたいというまちづくりを行う

<基本目標(テーマ)と施策>

  • 1:安定した雇用を創出する (岩見沢市の「農」と「食」を世界の消費者に届ける活力ある産業を育むまち)

    • ①ICT(高度情報通信基盤網)や農業の強みを活かして雇用の創出を図る
      [重点施策]
    • ②起業支援や地元企業の成長支援、育成で雇用の創出を図る
  • 2:新しいひとの流れを作る (若者から高齢者まで誰もが住みやすいまち)

    • ①芸術文化・スポーツや鉄道、炭鉱、ワイン等の強みを活かした地域ブランド確立による移住促進
    • ②住みやすさを活かした移住の促進 [重点施策]
    • ③次世代を担う子どもの教育環境の充実
  • 3:若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる (女性と子育てに日本で一番快適なまち)

    • ①充実した子育て施策を活かした安心して子育てできる環境づくりの更なる促進 [重点施策]
    • ②仕事や家庭の両立支援による働きながら子育てできる環境づくり
  • 4:時代に合った地域をつくり、安心なくらしを守るとともに、地域と地域を連携する (市民一人ひとりが健康で生きがいを持ってくらせる健康経営を実践するまち)

    • ①医療の充実と市民の健康促進等、市民生活の向上を図り、住みよいまちづくりを行う [重点施策]
    • ②雪対策や交通の利便性を向上し、更に住みやすいまちづくりを行う
    • ③人口減少に対応するため、広域連携による事業の実施やコンパクトなまちづくりを行う

前回も述べたとおり、岩見沢市における人口減少の内訳は、自然動態(出生数と死亡数の差分)での減少が全体の約60%、社会動態(転入者数と転出者数の差分)での減少が約40%となっていますが、これは雇用のミスマッチ(希望の職種や給与等が折り合わない等)、市内交通アクセスの不便さ、全国平均を下回る出生率の低さ等が主な要因であると考えられます。それらに岩見沢市の強みであるICTや農業、教育大学の存在、都市間交通アクセスの利便性などを勘案し、人口流出低減と人口流入促進の両面において、総合的かつ戦略的な観点から上記の案へとたどり着きました。

今後は、市民の皆さまや産業界、教育機関、行政機関、金融機関、労働団体等で構成される「岩見沢市総合戦略等推進委員会」や市議会に加えて、市民の皆さまや各団体等から幅広い意見を伺い、最終案を策定することとしています。

人口減少問題は岩見沢市全体の問題です。市民の皆さまとの情報共有、意見交換を活発に行い、オール岩見沢体制で臨まなければ、この問題の解決は大変困難です。12月1日より、「岩見沢市人口ビジョン (案)」「岩見沢市総合戦略 (素案)」に対する意見募集を開始しました。市政の主役は市長である私でも市役所でもありません。岩見沢市民一人ひとりが主役です。是非、皆さまのご意見をお寄せください。

※意見書の提出方法等につきましては下記リンクよりご確認ください。
「岩見沢市人口ビジョン(案)」「岩見沢市総合戦略(素案)」に対する意見の募集について

投稿:2015年12月7日