元気!みんなのまち岩見沢 松野さとる

健康寿命

岩見沢にも短い夏が訪れたかと思っていたのも束の間、立秋を過ぎ、あっという間に秋が訪れようかという時期になってきました。つい数日前まで暑かったはずが、急に寒さを感じはじめ、気が付くと風邪を引いていたりなど、とかく季節の変わり目には体調を崩しがちです。皆様も体調管理には十分にご注意ください。

さて、体調管理・健康管理というものは、一時のことではなく、生きている間は常に続けなければならないものです。しかし、社会生活を営む上では、たとえば仕事の付き合いで飲酒量が増えてしまったり、多忙で不規則な生活を強いられたり、あるいは強いストレスをかけられたり等、過酷な環境下に置かれることもしばしばですから、思ったような管理ができないのが実情かと思います。少なくとも、個人の努力だけでは難しいでしょう。

皆さんは、健康寿命という言葉をご存知でしょうか。

健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のことで、これは日本の場合、平均寿命よりも約11歳(男性で9.22歳、女性で12.77歳、いずれも平成22年度調べの全国平均値)も短いものとなっています。

医療の発展や食生活の質の向上等によって、日本は世界一の長寿国になりました。その一方で、介護の問題や、医療費による財政圧迫などが深刻化しています。これらの問題を解決するためには、先に述べた健康寿命を延伸し、できる限り平均寿命に近付けることが重要になってきます。

岩見沢市では、いつまでも健康で生きがいを持ち、住み慣れたまちで元気に暮らすことができるよう「市民の健康づくり」を支援するとともに、生活習慣病の予防及び早期発見を図ることを事業目的とし、健康増進事業(健康増進計画策定、訪問指導・健康相談事業、健康教育事業等)、市民健康づくり事業(高齢者等生活習慣サポート、健康ポイント事業等)、成人検診推進事業(後期高齢者検診の無料化、人間ドック・脳ドック費用の一部助成等)の3つを大きな柱に据え、健康寿命延伸事業を重要施策のひとつとして展開をしていきます。

この事業では疾病予防のほか、AED設置場所や有効性の周知による市民の救急救命力の向上や、認知症理解の普及・啓発等、心のケアや相互理解を含めたトータルでの健康づくりを推進します。

まちづくりは人づくり、岩見沢が活気あふれる元気なまちであるためには、市民の皆様が健康であることが最も重要です。体調管理・健康管理においては、自助努力が不可欠ではありますが、前段で述べたように、個人の努力だけでは難しく、家族、行政や医療機関を含めた地域のサポートが必要です。

市が実施する各種施策の利用、専門医への相談、ご家族やご友人などの協力を得ながら、正しい知識や対処法を共有し、日本一元気なまち岩見沢、そして日本一健康なまち岩見沢を目指していきましょう。

※事業の詳細および予算につきましては下記をご参照ください。

平成26年度予算 重点分野の取組み

投稿:2014年8月27日