元気!みんなのまち岩見沢 松野さとる

健康づくりの取り組み~COIへの参画

9月は少し暑い日が続きましたが、10月に入るとぐっと気温が下がり、岩見沢にも秋が訪れました。寒くなりますと鍋や温泉など、温かいものが恋しくなってまいります。岩見沢にはスパ・イン・メープルロッジや北村温泉などの温泉施設が充実していますので、秋の行楽シーズン、心身のリフレッシュをかねて温まりにいらしてください。

岩見沢スパ・イン・メープルロッジ

スパ・イン・メープルロッジ

さて、昨年、岩見沢市では市民の健康づくりの支援に力をいれていくこと(特に健康寿命について)をお話しましたが、その具体策のひとつとして、今年4月から文部科学省指定のもと、北海道大学を中心に開始されたプロジェクト「COI(センター・オブ・イノベーション)食と健康の達人拠点」に、自治体として唯一参画しました。

このプロジェクトは、北海道大学医学部をはじめ農学部や水産学部、さらには森永乳業やツルハ、タニタなどの食品・健康関連企業(約30社)が協力し「個人に最適な美味しい食と楽しい運動で、健康で笑顔あふれる幸せな生活」の実現を目指し、今後7年間に亘って大学や研究機関の持つノウハウを基に、新たな産業の創出(事業化)を進めていくものです。

少し噛みくだいて説明しますと、市民の皆様の健康への意識を高めること、年代や個々の健康状態に合った最適な「食」や「運動」をサポートするサービスの構築などを、それぞれの専門機関と協力しながら、適切かつ迅速に遂行するための取り組みになります。

また、健康維持に最適な食に関する研究や商品開発が進展していく中で、食材として既存の岩見沢産農産物が採用される、あるいはニーズに合わせた新たな作物が生産されることになれば、付加価値が付くだけでなく、農業の発展や新たな産業の創出に繋がり、まちの活性化も期待できます。

今年度は主に啓発活動(ワークショップや情報提供)を行い、健康に対する意識向上に主眼を置きますが、既に市民の皆様が健康状態を把握するための環境(各種検診データ等の蓄積・活用など)に関する検証や検診結果に基づく専門家アドバイス、生活改善に向けたコミュニティサービスの展開などの実現に向けた取り組みも進行中です。また、母子手帳配布時に「家族健康手帳」と称するアプリの利用告知を(11月くらいから)開始する予定です。

少子高齢化が問題となって久しいですが、人口に対する高齢者の割合は今後、ますます高くなっていきます。来るべく超高齢化社会に備え、自らが在宅で元気に生活できる社会環境の構築を進めることは必要不可欠であり、待ったなしの状況です。市民の皆様がいつまでも健やかな生活ができるよう、岩見沢市は様々な情報やサービスを提供していきますが、まずは健康診断などでご自身の健康状態をしっかりと把握し、それを踏まえた上で、必要に応じて活用していただければと思います。

投稿:2015年10月15日