元気!みんなのまち岩見沢 松野さとる

美しいふるさとのために

岩見沢市には、『岩見沢における優れた環境と市民の生活を守り高める条例』(以下、環境条例)という、全国でも珍しい、前文付きの環境に関する条例があります。特にクローズアップされることもなく現在に至っているので、市民の皆さんは、その存在すらご存じない方がほとんどかと思います。
この条例は、能勢市長時代の平成13年、『新しいふるさとづくり』という施策に基づいて制定されました。せっかくですので、前文の一部をご紹介します。

ふるさと岩見沢は、洗炭で汚れていた幾春別川に清流がよみがえり、110年ぶりに鮭が遡上してきたまち、街なかに利根別原生林のリスやアカゲラが戻ってこようとしているまち、駅前広場のメタセコイアを緑のシンボルとし、並木の緑や周辺の緑が鮮やかに映えるまちである。

岩見沢の優れた自然は、私たちの心のよりどころであり、安らぎを与えふるさとの愛着を育んでくれる貴重な財産である。

私たちは、自然がすべての生命を育む母体であり、健康で文化的な生活に欠くことのできないものであることを認識し、この岩見沢の優れた環境を持続・向上させ、調和のとれた魅力ある都市景観・環境と市民生活を将来にわたって共生することができるようにしなければならない。…

(前文の続きと条文は岩見沢市ホームページをご覧ください。)

美しい自然環境を守り、維持することは、前文にもあるように、市民が健康で文化的な生活を送る上で、大変重要なことです。環境の悪化は治安の悪化にもつながり、文化、芸術、教育の発展の妨げにもなります。私は"美しいまち"を市民に担保することは、行政に与えられた大切な使命であると認識しています。この環境条例のもと、岩見沢の優れた自然環境を守り育むことにも尽力したいと思っています。

岩見沢の春には、幾春別川で行われる鮭の稚魚放流、そして利根別川で行われるクリーングリーン作戦という素晴らしい行事が、20年以上の長きにわたって開催され、風物詩ともなっています。いずれも市民団体が中心となって実施され、毎年たくさんの市民が集まり、岩見沢の環境美化のために汗を流しています。稚魚放流では、子供たちが大切に育てた稚魚たちを幾春別川に放ち、秋に成魚となって戻ってくることを子供たちと共に願い、クリーングリーン作戦では、利根別川沿いの桜も運よく満開をむかえていたこともあって、美しい桜を愛でながら、清々しい気持ちで清掃活動ができました。

私も、市長という立場と一市民という立場の両面で参加し、いずれの行事でも、参加された市民の方々とお話させていただく機会がありましたが、市民の皆様とふれあい、一緒に汗を流すことの大切さにも、改めて気付かされました。そして、このまちの環境を守り、次世代に美しい岩見沢を継承することも、環境条例を置くまちの首長としての、重要な役割であることも改めて痛感した次第です。

美しい自然を守ること、そしてそれに触れることは、まちを愛すること、いわゆる郷土愛につながります。まちのさらなる発展のために最も必要なのは、まさにこの郷土愛ではないでしょうか。前回も書いたとおり、今年、岩見沢市は開基130年、市制施行70周年を迎えます。これをひとつの節目として、市民の皆様にも、優美な自然あふれるまちに触れ、郷土愛を深めていただければと思います。

岩見沢高等看護学校の生徒さんたちと

岩見沢高等看護学校の生徒さんたちが、市制施行70周年を記念して、樽の鉢植えで『70』の文字を作ってくれました。

投稿:2013年7月19日