元気!みんなのまち岩見沢 松野さとる

年頭にあたって

明けましておめでとうございます。
市民の皆さまには、輝かしい新年をお迎えのことと、心からお喜び申し上げます。

皆さまとともに歩んだ一年

昨年4月、新しいごみ処理場の本格稼働に合わせて、長年の懸案だったごみ処理の有料化を実施しました。おかげさまで、新しいごみ処理場も順調に稼働し、ごみの量は30%以上の減量が図られており、改めて皆さまのご協力に感謝を申し上げます。

同じく4月には、市民の皆さまに大いに議論をして作っていただいた「岩見沢市まちづくり基本条例」を施行しました。また、平成25年7月から各地区で開催いただいている市政地区懇談会もこれまで34回実施することができ、市民の皆さまのご意見や現場の声を私自身が直接お聴かせいただいていることは、市政にとっての財産となっています。

また、新しい学校給食共同調理所や消防庁舎の建設、まちなか居住をはじめとする中心市街地の活性化、子ども・子育てプランや障がい者福祉計画・障がい福祉計画の策定など、それぞれ具体的な方向性を定めて取り組みを進める一年ともなりました。

新たなチャレンジ

昨年は、産学官の新たな二つのチャレンジがありました。

その一つが、スマート農業の推進、基幹産業である農業でのICTの利活用の取り組みです。現在、市内13か所に設置した気象観測装置(気象ロボット)で得られたデータを基に、種まきや刈取り時期などの予測情報を配信するサービスを開始しているほか、市内3か所に設置したGPS-RTK基地局を用いて誤差3cm程度の高精度な測位情報を配信し、農業機械の作業効率化を進めています。さらに、北海道大学農学部と連携して、トラクターの完全自動走行やロボット技術の導入に向けた実証を共同して行っているところですが、これらの取り組みは先駆的なプロジェクトとして、全国的にも高い評価を受け注目されています。

そして、もう一つが、健康コミュニティ構築に向けた取り組みです。これは、北海道大学医学部を中心に岩見沢市も参画して進めているCOI(センター オブ イノベーション)「『食と健康の達人』拠点」というプロジェクトです。このプロジェクトの掲げる「プレママから子育てにはじまり高齢者まで、美味しい食と楽しい運動で笑顔あふれる社会の形成」というビジョンは、地方創生を進める上でも重要なテーマと考えています。

さらに、今年は健康経営といった考え方も、岩見沢市のまちづくりに活かしていきたいと思っています。

岩見沢の未来へ

今年の3月には、であえーる岩見沢3階にこども・子育てひろば「えみふる」がオープンします。乳幼児健診の機能も集約して、これで教育委員会も含めた岩見沢市の子ども・子育て支援拠点ができることになり、未来の宝である岩見沢の子どもたちや保護者の皆さまに楽しんで利用いただくことを願っています。

そして今年の重要な取り組みは、「岩見沢市人口ビジョン」で掲げる将来展望を達成するための、5か年の施策の方向性を示す「岩見沢市総合戦略」の推進です。

岩見沢市のめざす未来は、岩見沢市の持つ地域特性や優位性を見つめ直し、人口減少社会に的確に対応するとともに、市民の行政サービスに対する満足度を高め、子どもから高齢者の誰もが、健康で明るく生きがいをもってくらせるまちづくりです。

「岩見沢市総合戦略」では、岩見沢市の強みや取り組みを一層強化して「誰もが住みたいと思えるまち」を実現することを目指し、今年は、その着実な具体化にオール岩見沢で取り組みを進めてまいります。

本年が皆さまにとりまして、活気に満ちた笑顔あふれる幸多き年となりますよう心からお祈り申し上げ、新年のあいさつといたします。

平成28年 元旦

投稿:2016年1月1日